賃貸契約の入居審査では何がチェックされるの?入居審査に通りやすくするコツ
賃貸物件の契約には、入居審査が行われます。つまり、入居したい物件があっても入居審査が通らなかった場合は契約できません。そこで、入居審査ではどのようなことをチェックしているのかを知っておくことが大切です。本記事では、賃貸契約の入居審査でチェックするポイントや入居審査に通りやすくするコツについてご紹介します。
入居審査とは
賃貸物件の契約の際に行われる入居審査では、家賃の支払い能力があるのか、連帯保証人の保証意思があるのかなど、金銭面でのチェックが行われます。
さらに、常識のある人かどうかといった面も審査されます。部屋を貸す人にとっては、家賃を滞納する人や物件の設備を壊すような人には貸したくないというのが本音です。
また、もし家賃を支払うことができなくなった場合、保証人がいるのかどうかも重要なポイントです。入居審査とは、貸主にとって心配な部分や不安要素を事前に確認し、賃貸契約後のトラブルを未然に防ぐために行われるのです。
入居審査でチェックするポイント
では、具体的にどのような要素が入居審査のチェックポイントになるのか解説します。入居審査のチェックポイントは大きく分けて3つあります。
家賃の支払い能力
入居審査では、家賃の支払い能力についての審査が行われます。入居者の年収に対して、家賃を支払うことが可能かどうかを見られます。しかし、家賃の支払い能力は年収だけでなく、家族構成や勤務先、勤続年数、契約者の年齢など、さまざまな要素のバランスを踏まえて判断されます。
保証人・保証期間の可否
入居審査には保証人を付ける必要があります。一般的には、個人の連帯保証人または保証機関のいずれかになります。個人の連帯保証人の場合は、親や親戚に保証人となってもらうことが多いでしょう。しかし、保証人が高齢で保証能力がない場合には審査が通りにくくなります。
入居者の性格や属性
入居審査では、入居者の性格や人柄が非常に重要な審査ポイントです。入居の申し込みが入った際、不動産会社から貸主に対して、入居資格に関する参考資料が渡されます。入居資格に関する参考資料には、人柄・応対態度という項目があります。
つまり、人柄・応対態度という項目を通じて、不動産会社から貸主に入居希望者がどのような人物像であるか報告されているのです。不動産会社は、内見に回る際や申込書のやり取りを通じて、入居希望者がどのような人柄かを判断しています。
入居審査で通らない理由
入居審査で通らなかった場合、まず考えられるのが家賃の支払い能力の問題です。支払い能力があると判断される基準は、申し込みをした物件の家賃が収入の3割以下であることです。また、収入面ではクリアしていても、借金やクレジットカードの滞納がある場合は審査が厳しくなります。
その他、他の入居者とトラブルになる可能性のある人物と判断された場合は、審査に落ちる可能性が高くなります。たとえば、単身者の多い物件に子ども連れでの入居を希望する場合や夜間の仕事に就いている場合などは、入居を断られるケースがあります。
さらに、不動産会社からの入居者の性格や属性の報告書によって審査に落ちるケースもあります。通常、申し込み手続きで高圧的な態度をとった場合や服装や身だしなみに清潔感がないなどの場合、マイナスイメージを与えてしまいます。不動産会社が貸主に安心して紹介できない人物であると判断されたとき、審査に落ちやすくなるのです。さらに、連帯保証人との関係が家族関係でない場合は審査に通りにくくなることがあります。
なぜなら、入居者の家賃の支払いが滞るなどのトラブルがあった際、保証人として責任を取ってもらえないと判断されることがあるからです。また、複数人での入居は誰かが出て行った場合、家賃の支払いが滞ることが多いため、入居を断られるケースがあります。
入居審査に通りやすくするために
入居審査にはさまざまな要素があります。まず、不動産会社を訪れる際は清潔感のある服装で、落ち着いた対応や丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。求職中の場合は、家族に契約者となってもらうことも検討しておくと審査に通りやすくなります。
また、親族に連帯保証人を依頼できない場合は、家賃保証会社を利用しましょう。そこで、連帯保証人が不要である物件を選ぶことで連帯保証人に関する問題を解決できます。さらに、夜に働くことが多い場合には繁華街に立地する物件を探すなど、同じ生活リズムの人が多い場所を選ぶことも大切です。
まとめ
賃貸契約の際の入居審査には、入居後のトラブルを未然に防ぐためにさまざまな観点から審査が行われます。また、入居審査でのチェック項目には物件によって審査基準が異なります。年収などの要素はすぐに変更することができません。しかし、身だしなみや言葉遣いなどすぐに改善できるポイントに気をつけて対応することも、入居審査において大切なポイントです。