ファミリー向けの間取りとは?家族構成に合わせた選び方を解説
ファミリー層で賃貸契約をする場合、家族構成によって部屋数が多い間取りの物件を選んだ方が子供にとってはいいのだろうか、と悩む親御さんも多いのではないでしょうか。
今回は、ファミリー向けの間取りについて、どの様なものがあるのか選び方を解説したいと思います。
ファミリー向けの物件で押えたいポイント
ファミリー向けの物件は、部屋数の多い間取りを筆頭に考えがちですが、他にも大事なポイントが6個あるので紹介していきます。
まずは「リビングの様な共有スペースでコミュニケーションが取れること」です。子供が成長するに連れて、プライバシーを尊重しなければならないことも考えられますが、ひとまず小さいうちは、しっかりコミュニケーションを取って経過を見ていってから、判断するといいでしょう。
2つ目は「機能的なキッチンが完備されていること」です。お子さんが小さい場合は、様子を見ながらでないと、料理に集中できなかったりします。そうなるとリビングダイニングキッチンか、最低でもダイニングキッチンがある環境が、より現実味を帯びてきます。
3つ目は「シューズボックスやクローゼットなど収納スペースに余裕があること」です。他にも、家族が増えた場合、収納スペースに余裕が無ければ、余分に収納ケースなどが増えてしまうので、そうなると部屋が狭くなってしまいます。あらかじめ収納スペースが完備されていると、追加で購入する必要もありません。
4つ目は「子供の騒音によるトラブルはファミリー層の多い集合住宅だと回避しやすいこと」です。子供の泣き声や足音は、ご近所トラブルになりがちです。同じくファミリー層の多い集合住宅を選ぶと、お互い様ということで理解を得られやすく、回避に繋がるでしょう。
5つ目は「スーパー・公園・学校など周辺環境が整っていること」です。スーパーが近場にあることは単身者もファミリー層も必須条件ですが、公園もあればお子さんにとっては退屈しませんし、保育園や学校もあれば通園・通学もスムーズです。
最後に「治安がいいこと」です。警察庁の公式サイトでは、各警察署所管地区内の全刑法認知件数を掲載しており、それを手掛かりにしてお子さんにとって安全に過ごせる環境かどうかの判断材料にするといいでしょう。もちろん、実際に現地を回って、自分の目で確かめることも大切です。
ファミリー向けの賃貸は2DK・2LDKの間取りからが一般的
DKとLDKの違いは、縦長で居間として機能するかどうかにあります。ここではファミリー層に適した2DK・2LDK・3DK・3LDKについて解説したいと思うので、さっそく各間取りを見てみましょう。
2DK:ダイニングキッチン(6畳以上)+居室(2部屋)
2LDK:リビングダイニングキッチン(10畳以上)+居室(2部屋)
3DK:ダイニングキッチン(6畳以上)+居室(3部屋)
3LDK:リビングダイニングキッチン(10畳以上)+居室(3部屋)
部屋数だけ見ると「3人くらいなら2DKでもいいかな」「3LDKだと5人はいけるかな」など、想定するかと思われますが、単純に家族の人数だけで判断しない方がよいでしょう。お子様がどう家で過ごすかによっても、間取りの選び方は変わってきます。
子供のライフスタイルによって間取りの選び方は変わる
お子さんが兄弟だったら、部屋は共有させるか別にするか、勉強部屋と寝室は分けるかなど、家族構成だけでなく家での過ごし方で、必要な部屋数も左右されます。
子供ひとりに1部屋にするか、ふたりで1部屋にするかというのも、物件選びの争点となりますが、兄弟の性別が同性か異性かでも大きく判断が変わってくるでしょう。二段ベッドを使用すれば省スペースにもなりますし、勉強はリビングなどですれば、ふたり兄弟でも1部屋である程度は過ごしやすく共有できる工夫となります。
また、リビングで勉強させて子供の集中力を養う教育もあります。子供が勉強に集中できるように、勉強部屋を確保しておくというご家庭も少なくありませんが、話しかけられても勉強はこなせるよう、あえてリビングで勉強をさせているという親御様もいらっしゃいます。コミュニケーションも取れますし、そこまで部屋数の多い物件を契約する必要もないので、その分経済的になるでしょう。
家族を持つ暮らしは、様々な不安要素もたくさんあるかと思います。それらを全てクリアするのは難しいことですが、少なくとも間取りが最も大事とは言い切れません。
施設や治安、お隣さんなど周辺環境によって暮らしやすさが変わることや、料理しながら子供を見守れて収納スペースがある間取りが最低限望ましいこと、子供のライフスタイルで部屋数も抑えられることなどを抑えて物件を選んでいきましょう。